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白髪になる原因とは?

エイジング悩みで多く聞くのが「白髪」。

白髪と言えば、加齢による自然な老化現象で、

仕方のないものと言うイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 

実際に、年齢を重ねていくと白髪が増えていくのはある程度避けられません。

しかし、近年では10代や20代という、まだまだ老化にはほど遠い世代でも

白髪が増えていると言われています。

つまり、老化以外にも原因があるのです。

 

そこで、今回は白髪となるさまざまな原因についてお伝えいたします。

 

 

白髪の原因

 

 

まだまだ解明されていないことが多い白髪ですが、さまざまな原因により、

下記が起きることで、黒い色の元となるメラニン色素を十分につくれなくなると考えられています。

 

・メラニン色素の生成に必須なチロシナーゼの減少

・メラノサイトの機能低下

 

具体的な原因を見ていきましょう。

 

▪ストレス

精神的なストレスが白髪の原因になる理由としては、以下の2つが考えられます。

 

▽ストレスで血管が収縮し、血行不良になる

ストレスを受けると、全身の血管が収縮します。このとき頭皮の血管も収縮し、髪の毛をつくる

細胞や色素細胞に十分な栄養が行き渡らなくなってしまいます。

 

▽ストレスで交感神経が優位になり、皮脂の分泌が活発になる

余分に分泌された皮脂は空気に触れて徐々に酸化し、過酸化脂質になります。

この過酸化脂質は、メラノサイトの働きを阻害してしまいます。

 

▪栄養不足

メラノサイトが正常に働かなくなるのは、髪の成長に必要な栄養素が足りないためと考えられます。

特に大切な栄養と言われているのが、タンパク質・ミネラル・ビタミンの3点です。

 

▽タンパク質

髪の毛の約80%はタンパク質の一種「ケラチン」です。

「ケラチン」は18種類のアミノ酸(タンパク質を構成する物質)からつくられていて、

メラニン色素の原料である「チロシン」もこのアミノ酸の一種です。

 

▽ミネラル

髪の成長に特に必要な「アルギン酸」「亜鉛」などもミネラルの一種です。

・アルギン酸:髪の保護をしたり、頭皮の乾燥を防ぐ

・亜鉛:髪の成長に必要な「タンパク質」の吸収を高める

さらに、チロシンをメラニン色素に変えるために必要な酵素「チロシナーゼ」は、

ミネラルの一種である「銅」がないと働きません。

 

▽ビタミン

「ビタミンC」「ビタミンE」と「パントテン酸」が重要です。

・ビタミンC:肌や髪の毛をつくるために必要なコラーゲンをつくるのに欠かせないだけでなく、

         抗酸化作用がある

・ビタミンE:抗酸化作用、血行促進作用がある

・パントテン酸:体をつくるあらゆる細胞やホルモンの合成を助ける

これらの栄養素が不足していると、メラノサイトが正常に働かなくなってしまいます。

 

▪生活習慣

普段の生活の中にも白髪の原因が隠れていると考えられます。

 

▽スマホやパソコンの見すぎ

スマホやパソコンを長時間見て、目を酷使することで眼精疲労が起こると、

眼球付近の筋肉がこり固まって毛細血管の血流が滞ってしまいます。

また、目の周りの筋肉はおでこや頭皮の筋肉とも連動しているため、

目が疲れると頭皮も疲れてしまい、血行不良に。

さらに、ブルーライトは交感神経を活性化させ、睡眠不足の一因にもなってしまいます。

 

▽睡眠不足

睡眠は、髪の成長に大きく関わる成長ホルモンの分泌にも影響を与えます。

成長ホルモンがメラノサイトや髪の毛をつくる細胞を活性化させるので、

成長ホルモンが分泌されにくくなると、健やかな髪が育ちにくくなります。

 

▪遺伝

両親のいずれかが若い頃から白髪の多い場合、遺伝的な影響も考えられます。

とは言え、これはあくまでも「白髪が生える」ではなく「生えやすくなる」というだけなので、

前述のような要素をできるだけ取り除けば、白髪になる時期を遅らせることも。

 

▪加齢

加齢による白髪は避けられませんが、これはメラノサイトの働きが悪くなるためです。

ヘアサイクルによって髪の毛が抜ける際に、メラノサイトも同時に失われます。

若い方では次の髪が生えてくる時にメラノサイトも再生しますが、加齢に伴って

再生しないケースも増えていきます。

このように加齢による白髪は、非常に個人差が大きいと言う特徴があります。

白髪は加齢によるもので、防ぎようのないものと思われがちですが

日々の生活環境を見直すことで、白髪化を遅らせたり、

これ以上増やさない環境に近付けることも可能です。

 

今回は、白髪の原因についてお伝えいたしました。

次回は対策編として白髪が出やすい部位や対策をご紹介いたします。